諸橋茂一の言語道断

「田中真紀子は速やかに国会議員を辞職すべきである」

 田中真紀子を辞めさせたら小泉内閣の支持率が何と30%も下がってしまった。我が国の多くの国民の判断は一体どうなっているのだろうか?
 鈴木宗男も悪いが、鈴木宗男とは全く別の理由で田中真紀子も全く問題外であるということが何故分からないのだろうか?
 3月19日付けの産経新聞によれば、「田中真紀子は、ロンドンで3月18日付け英ガーディアン紙とのインタビューで『小泉内閣は森喜朗前首相にコントロールされた蜃気楼のような政権』などと小泉首相を批判した」という。
 私が日頃お世話になっている方々にKBニュース2月号をお送りさせて頂いた際、下記の様な送り状を添付させて頂いたが(一部、後で付け加えた部分が御座います。)、田中真紀子は外務大臣在任中だけでも一体どれだけ大きく国益を損ね、失態をさらけ出したか計り知れない。しかも彼女は外相辞任の際、「全力を挙げて小泉内閣を支持します」と語っている。にも拘わらず、自分の数限りない失態は棚に上げて、しかも海外のマスコミに向かって我が国のことを悪し様に罵るとは一体何事か?全く言語道断である。
 直近の世論調査では、「首相に望ましい人」のトップが何と田中真紀子になったという。全くとんでもないことである。多くの二流マスコミが田中真紀子の虚像を創り上げてしまっている。そして多くの国民が田中真紀子に騙されている。これは非常に恐ろしいことである。
 田中真紀子と言う代議士を早く辞めさせるべきである。この様な人間が国会議員を続けていると我が国の国益を大きく損ねるばかりでは無く、唯でさえ問題だらけの我が国の進路を益々狂わせるだけである。鈴木宗男も悪いが、彼は未だ小悪、(鈴木宗男の親分の野中広務は大悪である。)田中真紀子は劣悪である。(このリポートを書いた後、社民党の辻元清美と同様、田中真紀子も政策秘書の給与を流用したと言うことが明るみになりつつある。その一方では、これまでは、クリーンの見本の様なイメージを国民の多くに与えていた加藤紘一が、既に逮捕されている彼の秘書、佐藤三郎より、私的に約9,000万円をもらっていた、という事実も明るみになりつつある。我が国の政治家は一体どうなっているのか?少しはましな政治家だけ50人程残して、あとは総入れ替えでもしなくては我が国の将来は救われないのではないだろうか?

(KBニュース2月号送り状)

           様

謹啓、寒い日々が続きますが各位におかれましては御健勝にてご活躍のことと心よりお慶びを申し上げます。

 小泉首相が漸く田中真紀子を更迭しましたが、「トゥー・レイト」です。もっと早く辞めさせるべきでした。

  1. 自分は全くその内容も確認せずに、「扶桑社の歴史教科書が、歴史をねじ曲げている」などというとんでもない問題発言。
  2. 内閣のコンセンサスも全く得ないままに、「台湾の李登輝前総統には今後ビザを発給しない」などというとんでもない問題発言。
  3. 米国のアーミテージ同国務省副長官に対する会談キャンセル問題。
  4. 中国の唐外相から「小泉首相の靖国神社参拝を止めさせなさい」と厳命され、まるで中国の代理人の様に、しかも分もわきまえず、そのまま小泉首相に「靖国神社参拝を止めなさい」と言った問題。
  5. 9月11日に起きた米国の同時テロの後、秘密の情報であった「米国務省職員の緊急避難先」をマスコミに浅はかにも洩らしてしまった問題。
  6. 外務省の女性職員軟禁事件。(これは完全に犯罪である。)
  7. 自分の指輪を無くした際、自分の部下を泥棒呼ばわりした事件。(これは完全に名誉毀損である。)しかも、その職員のカードで自分の指輪を買いに行かせた揚げ句、「そんな指輪など気にくわない」と更にその職員を怒鳴りつけた問題。(これは人権蹂躙である。)
  8. 外務省の改革の為に、昨年何度もその改革案を討議する為の会議が開催されたにも拘わらず、自分はそれらの会議に殆ど出席せず、しかも昨年の12月、改革案がどうにか纏まっても自分はそれに対して殆ど興味さえも示さなかった、という問題。

 以上に加えて、昨年5月、外務大臣に就任して間もなく、北朝鮮の金正日の息子が我が国に不法入国した際、(この男の身柄を拘束して徹底的に取り調べることが極く当然であり、北朝鮮が拉致している我が国の同胞を救い出す為の大きなカードに出来たにも拘わらず)その男をよく取り調べもさせないままに、何とご丁寧に多くの外務省職員をお供に付けて北京迄お送りした?件、等々正に挙げればきりが無いくらいに次から次へと問題発言や問題行動を繰り返し、我が国の国益を大きく損ねたにも拘わらず、放置しておいた小泉首相の対応はあまりにも甘すぎたと言わざるを得ません。

 上記の様な理由でもっと早く辞めさせていれば、内閣の支持率低下も最小限に止められたのではないかと思います。

 2月1日号の「KBニュース」をお送りさせて頂きます。お目通し戴ければ幸いです。

 末筆では御座いますが、各位の御健勝と御多幸を衷心よりお祈り申し上げます。

敬白

平成14年2月4日       諸橋茂一

 

「北朝鮮に拉致された同胞を如何なる手段を用いてでも救出すべきである」

 3月13日付けの各紙によると日航機「よど号」乗っ取り犯の元妻、八尾恵証人が12日、東京地裁に別件の証人として出廷し、「元神戸市外大生の有本恵子さんを北朝鮮へ拉致した」と証言したという。しかもそれは「よど号」グループの故田宮高磨最高幹部を通じた北朝鮮の金正日の命令であった、と言う。全くとんでもないことである。全く言語道断である。
 これで警察庁が認定した日本人の拉致容疑事件は、上記有本さんの他に、新潟市で拉致された横田恵さん(当時13歳)、1977年(昭和52年)9月、石川県宇出津海岸から拉致された東京都三鷹市役所の警備員久米裕さん(当時52歳)、80年6月、宮崎県青島海岸から拉致された大阪市の中華料理店店員だった原敕晁(ただあき)さん(当時43歳)を含めて8件11人になるという。(状況証拠だけで言えば何と100人に及ぶ日本人が国の内外で拉致されているという。(3月18日付け産経・石原慎太郎氏による。)これらの日本人拉致の目的は、「日本革命工作要員」を創り上げる為であったと言う。
 この様に出鱈目な国、北朝鮮に対して、我が国はなんともお目出度いことに、1995年以降6回に亘りコメ118万トン、金額にすると1,673億円を無償援助してきている。その結果、日朝交渉は中断したままで拉致問題は全く解決の気配さえ無い。いや解決の気配さえ無いどころか、北朝鮮は我が国に向けてミサイル・テポドンを発射し、不審船や工作船を我が国の領海並びに我が国の排他的水域に平気で浸入させているのである。
 不祥事の続いている外務省は1999年12月、自民党の外交部会において安部晋三氏(現官房副長官)らに向かって、当時のアジア局長・槙田邦彦は何と「たった10人のことで、日朝国交正常化が止まって良いのですか」と言い放ったという。槙田邦彦だけではなく「外務省は北朝鮮や中国を少しでも批判すると抵抗する人間が多い」という。全くとんでもない話である。現実に自民党国会対策委員会が北朝鮮による拉致容疑事件に関連し、「政府に北朝鮮の拉致事件に対して
厳しい対応を求める国会決議案」(仮称)を今国会に提出する方針を決めた処、外務省アジア大洋州局の幹部が同党国対幹部や議員運営委員会幹部を個別に回り、「北朝鮮を刺激するのはまずい」などとして提出取り止めを働きかけ、強く抵抗しているという。(14年3月20日付け産経新聞)全くひどい話である。
 いや外務省の官僚だけではない。3月13日付けの産経によると、12年夏の総選挙前に行われた拉致問題に関する全国会議員へのアンケート調査では、85%の議員が回答しなかったという。
 鈴木宗男を徹底的に追い詰めた社民党の辻元清美(元)政審会長は「9人、10人返せばかり言ってもフェアーじゃない」などと全くとんでもない発言をしたようである。(3月17日付け産経)その辻元議員は何と9年4月〜10年12月までの1年8ヶ月間で政策秘書への国からの給与約1,500万円を騙し取っていたという。全く言語道断である。
 3月16日付けの産経によると、25人の北朝鮮脱出難民が北京のスペイン大使館に駆け込み、フィリピンのマニラ経由で韓国に亡命する予定であるという。(後日予定通り、全員が韓国に亡命した。)北朝鮮には亡命予備軍が相当数居るようである。
 北朝鮮はオウムの麻原が動かしているのと変わらぬくらいのとんでもない国家である。まともな考え方が通じる様な相手では無いのである。その様な相手に対してこれまでの様な手ぬるいことをやっていても解決の糸口など出てくるはずがない。
 拉致事件は我が国の主権が完全に犯されている重大事犯である。国家の最大の使命は国家・国土(領土)と国民の生命・安全・財産を護ることである。それが現在護り切れていないのである。全くとんでもない状態である。
 田中真紀子の項でも述べたが、「昨年5月金正日の長男『金正男』が(何と四度目の)不法入国した際、当時の田中真紀子外相はその男を北朝鮮に拉致された方々を救い出す為の外交カードとして使うことさえせずに、中国迄ご丁寧にお供付きで送り届けた。」全く馬鹿げた話である。
 かつて「セオドア・ルーズベルトは、アラブのある族長に拉致されハーレムに入れられてしまったアメリカ人女性を取り戻す為に軍艦を送って戦争を始め、彼女を取り戻した」という。(3月18日付け産経・石原慎太郎氏による。) 
 (国家・国民を護る為の自衛の戦争は認められる、というこれ迄の我が国政府の解釈を基に)「武力の行使も辞せず」という強い姿勢を以てしてでもあらゆる手段を講じて何が何でも北朝鮮に拉致された我が国の同胞を救い出すべきである。その事が出来なければまともな独立国家とは言えない。


「(北朝鮮の)不審船引き上げは速やかに行うべきである」

 昨年の12月、我が国の排他的水域(EEZ)に浸入し、それを取り締まろうとした我が国の海上保安庁の警備艇に対して、何とロケット砲まで発射した北朝鮮のものと思われる不審船(工作船)引き上げを我が国が躊躇していた為に、米国より、「米国が口出すことではないが、日本には船を引き上げる技術がある。」、「我々は船の正体や目的が何だったのか強い関心を持っている。」、「船内には麻薬やニセ札だけではなく、生物・化学兵器の材料が積まれていた可能性もある。」、「中国がこれらの輸送に関わっていたとすれば、問題はより深刻だ。」と言われ(14年3月20日付け産経)、それで初めて我が国は同不審船を引き上げようとしている様である。
 我が国の主権が大きく侵害され、一つ間違えば、応戦した海上保安庁の職員に数名の死者が出たかも知れない事件であったにも拘わらず、米国から繰り返し同不審船引き上げを(実質上)何度も指示されなければ、引き上げの決断さえ出来ないとは実に情けないことである。
 何故、我が国はもっと主体性を持ってその事を決断出来ないのであろうか?
 中国は、同不審船の沈没地点が中国のEEZ内であることを理由に何度か同不審船の引き上げに懸念を表明している。しかし排他的経済水域(EEZ)と言うのは、その名のとおり、「その水域内に於いてその国の経済的利益を尊重しなくてはならない。」ということであって、「(国際)犯罪行為の捜査権を阻止出来るものではない」、ということである。
 にも拘わらず、中国が引き上げに何度も懸念を表明するということは、中国側にとって不審船を引き上げられては困る事情があると言うことに他ならない。
 実際に同不審船は我が国の排他的経済水域に入り込む前、「中国海軍東海艦隊管轄下にある上海東方沖の横沙島の軍港に一時寄港し、中国側から燃料補給などを受けていたことが分かっている」(14年3月2日付け産経)、ということである。要するに、中国が我が国に対する北朝鮮不審船の行動の片棒を担いでいたという訳である。全く言語道断である。
 北朝鮮は我が国から1995年以降、お米118万トンの援助を受けているにも拘わらず、(裏付けの取れているだけで)8件11人もの我が国の同胞を拉致し、我が国に向かってテポドンを撃ち、旧朝銀より多額のお金を貢がせている。(その朝銀には我が国の公的資金を既に6,000億円も投入し、最終的には一兆円もの公的資金を投入する事になりそうだ、ということである)全く言語道断である。
 その様な無法国家からの度重なる不審船の侵入に対して、何故我が国は主体性を持ち、毅然たる姿勢を持って不審船を速やかに引き上げて徹底的にその不審船を調査しようとしないのであろうか?
 何時までも躊躇せずに、一日でも早く不審船を引き上げて徹底的に調査し、そしてその結果を内外に大きく発表すべきである。


 「小泉首相の明治神宮不参拝は実にお粗末」

 「小泉首相は3月21日、韓国を訪問し、ソウル市内の国立墓地で献花した。」という。今回に限らず、我が国の首相並びに閣僚級の立場の人間が外国を訪問する場合、その国の国立墓地や無名戦士の墓に献花することは極く当たり前の様に行われている。勿論その事は、同施設等に献花することを通じてその国とその国の国民並びにその国を護る為に命を投げ出された方々に対して深い敬意の念を表することは非常に大切な事である。
 しかしその事と同様に、と言うよりもその気持ち以上の姿勢・気持ちを以て、我が国を護る為に尊い命を投げ出された方々や我が国の発展の為に大いなるご貢献をされた方々をお祀りしてある神社や墓地等に対して深い畏敬の念を以て参拝するのは極く当たり前のことである。何も迷う必要の無いことである。
 処が、先日来日された米国のブッシュ大統領が去る2月18日に「明治神宮」を参拝された際、小泉首相は(政教分離に反すると批判される事を恐れ)、同行参拝せず車の中で待っていたという。あまりにも情けない話であり、ブッシュ大統領に対しても非常に失礼な態度であった。外国の同様の施設で宗教色の無い施設などまず無いであろう。処が、我が国の共産党や社民党及び日教組並びに朝日新聞をはじめとする所謂・反日日本人達は、我が国の首相並びに各大臣が靖国神社に参拝することは憲法20条の政教分離に反する、と言って誠に馬鹿げた反対を繰り返して来ている。そして誠に情けないことに、それらの反日・日本人や中国並びに韓国から非常に理不尽な抗議を受けることを恐れるあまり、昭和61年の中曽根元首相以来、現在の小泉首相も含めて、靖国神社への参拝を躊躇し続けている。その延長線上の非常にお粗末な思考・判断の結果、18日の明治神宮不参拝となった様である。実にお粗末なことであり実に情けないことである。
 靖国神社や明治神宮に参拝する事が政教分離の原則に反する、と言うのであれば、その様な主張をする反日・日本人達は、我が国の首相や他の大臣が外国の同様施設に献花する事に対して何故反対しないのであろうか?同時に首相や各大臣が靖国神社に参拝する事よりも、「創価学会の政党である公明党の存在こそが憲法20条の政教分離の原則に完全に反している。公明党はすぐに解散すべきである。」と何故強く強く主張しないのであろうか?判断基準に全く一貫性が無く、ダブルスタンダードそのものである。
 我が国の首相や各大臣にしても何故その様に大きな矛盾を大きく突いて反論出来ないのであろうか?今は自民党が公明党と組んで与党を形成している為に公明党に関する反論・主張は出来ないのかも知れない。しかし公明党と組んでいなかった時でも、強くその様な反論・主張をしたことを小生は知らない。
 首相は毎年恒例として、伊勢神宮に参拝している。多くの反日・日本人もその事には抗議をしていない。抗議されないから伊勢神宮には参拝し、これまで何度も抗議を受けているから靖国神社参拝はせず、(もしかしたら、)抗議をされるかも知れないからと明治神宮参拝はしない。おぉ、何という節操の無さ、余りにも情けない一貫性の無さであろうか?
 首相は全国民を代表する気持ちで堂々と靖国神社にも明治神宮にも参拝すべきである。

平成14年4月