諸橋茂一の言語道断

我が国は早く正気を取り戻すべきである」

 我が国は長期不況にあるとは言いながらも、国民の多くが世界で最も恵まれた豊かな生活が出来ていることに対して心より感謝をしなくてはいけないと思います。
 我が国がこの様に恵まれた状態にあるのも、大東亜戦争を含め数度の戦争において、我が国を護る為に尊き命を捧げられ、靖国神社にお祀りされている240万余柱の方々及び戦後、廃虚の中から必死に我が国の復興を成し遂げられた方々並びに多くの先人の方々のお陰です。多くの祖先の方々に対して、現代に生かされている我々日本人全てが心より感謝をしなくてはいけないと思います。(A級戦犯分祀論や国立墓地構想など全くとんでもありません。そもそも靖国神社は墓地ではありません。)
 今年9月11日には絶対に許すことの出来ないテロによって、日本人24名を含む何の罪もない6000余名の方々の命が奪われました。それらの多くの方々の安らかなる御冥福を衷心よりお祈り申し上げます。テロ撲滅に対する米国の強い信念によってテロの首謀者ビンラディン及びアルカイダ並びにタリバンはほぼ壊滅状態となりました。
 我が国の殆どのマスコミがビンラディンに尊称である「氏」を付け続けていることも全くとんでもないことです。
 我が国の日教組や日本共産党並びに社民党がこれまで呪文の様に「平和、平和」と唱え続けてきた様なやり方では決して真の平和を守る事は出来ないことが今回のテロ事件だけでもはっきりしました。我が国は改めて我が国の安全保障、国防について、何が何でも根本から真剣に考え直さねばなりません。
 今年は米国でのテロの他にも、教科書問題並びに小泉首相の靖国神社参拝問題がありました。(問題とは言っても、実は何も問題にされる必要の無い事を中国と韓国から政治的に利用されて問題にされただけでしたが…)
 小泉首相は当初の公約どおり、中国や韓国から例えどの様な圧力がかかっても、堂々と8月15日に靖国神社に参拝すべきでした。戦後56年も経過しているにも拘わらず、我が国は一体何時まで自虐的な外交を続けるのか?誠に情けない限りです。
 中国や韓国にとっては、我が国が何時までも自虐的な教育を続け、自虐的な外交を続け、ODAを含めてお金をどんどん出してくれた方が良いに決まっています。
 歴史をしっかり確認すれば、我が国だけが一方的に悪かったと言うことは全くありません。戦争は外交の延長上にある国家同士の総力戦であり、武力の強い方が必ず正しいとは限らないのは極く当然のことと言わねばなりません。
 我が国は確かに戦争には負けました。だからと言って負けた我が国が全て悪かったと言う考え方は余りにも短絡的過ぎる考え方であり、余りにも幼稚な考え方と言わねばなりません。
 ロバート・スティネット著「真珠湾の真実」には、当時、米国のフランクリン・ルーズベルト大統領が我が国に第一撃を撃たせる為に、ABCDラインによる経済封鎖を含めて如何に巧妙に我が国を追い込んで行ったかが詳しく書かれていますし、我が国が多大な犠牲を払って大東亜戦争を戦ったお陰で、長く続いた欧米の植民地政策に終止符をうった、という見方も世界の歴史学者の中では非常に有力になってきているのも事実です。
 少なくとも大東亜戦争終結までの日本人に対して米国は、「敵ながら天晴れ、日本人は余りにも立派過ぎる」との思いを強く抱いた結果、日本人が米英にとってニ度と脅威にならぬ様にする為に、「リベンジ(復讐)」で始まり、多くの日本人を快楽的な面にばかり気持ちが向くようにと、「スリーS」(スポーツ・セックス・スクリーン)で終わる日本人精神弱体化政策、「3R5D3S政策」を占領統治基本政策として策定し、我が国に乗り込んで来たのです。そして日本人が全て悪かったと思わせる為に、国際法に大きく違反した「東京裁判」を強行し、我が国の多くの国民に自虐意識を徹底的に植え付ける為にNHKラジオで「真相はか(こ)うだ」を流し続けさせ、(元々米国がフィリピンに押し付けていた)フィリピン憲法を元にして、僅か一週間で自分達が英文で作った日本国憲法(現憲法)案を和訳させ、当時占領下の我が国に無理矢理押し付け、全てのマスコミを言論統制して、いかにも日本が一方的に悪かったかの様に思い込ませる様な報道を続けさせたのです。
 その当人であったマッカーサーでさえも、後にその政策が誤りであったと後悔をしています。
 処がおかしなことに、当の日本人自身がいつまでも卑屈な自虐意識から脱却出来ずにいるのです。
 その大きな要因としては、我が国を社会主義国家にしたくてたまらなかった日本共産党や旧日本社会党(現社民党と民主党の相当数)並びにそれらの支持母体である日教組などが、マッカーサーの占領統治政策を悪用し続けて今現在に至っている、という状況です。
 我が国は、もうそろそろ一方的な自虐意識を捨て、我々の先人の方々への尊敬と、日本人としての自信と誇りを取り戻さなくてはなりません。そうしなくては我が国の真の未来は開けてきません。
 我が国の一人でも多くの政治家及び官僚並びに教育関係者とマスコミ関係者が、しっかりした歴史観と国家観そして世界観と強い使命感を持つ様にならなくてはいけません。その為には、もう好い加減に自虐的教育を止め、日本人として自信と誇りを持てる教育を一日でも早くスタートさせなくてはなりません。
 これまで続けてきている卑屈な謝罪外交と自虐的教育並びに中国や韓国及び北朝鮮寄りの偏向報道は全く言語道断です。
 我が国が一日でも早く正気を取り戻すことと皆々様のご建勝と御多幸を衷心よりお祈り申し上げ、年末のご挨拶に代えさせて頂きます。
平成14年2月