諸橋茂一の言語道断

「(続)金沢職安の理不尽な圧力について」「とんでもない夏休み帳の件」

(続)金沢職安の理不尽な圧力について

 前号で金沢職安の理不尽な圧力について記しましたが、その後、去る10月22日、その事について、産経新聞全国版に「金沢職安の理不尽な圧力」というタイトルで相当大きく記事として取り上げられました。その記事の反響は非常に大きく、全国から「金沢職安の不当な圧力に屈することなく、是非頑張ってください。」という激励のファックスやメール並びにお電話が非常に多くありました。(総数約50
 それらは、全て、金沢職安の不当な圧力に対して非常に憤慨されたものばかりで、当社の入社試験問題がおかしい、というものは一つもありませんでした。
 当社は、去る116日付けで、金沢職安とその上部組織である石川労働局に対して、「917日の金沢職安の当社に対する行政指導なるものは、非常に不当であり、金沢職安の行政指導なるものそのものが、当社の思想・信条の自由並びに言論の自由を侵しており、それらはそれぞれ憲法19条並びに同21条に大きく違反している。金沢職安並びに石川労働局は行政指導の撤回と合わせて、この件について当社に対して謝罪してもらいたい。」旨の抗議並びに要求を文書で申し入れました。
 当社のその申し入れに対して、金沢職安より1113日付けで、当社に回答がありました。その概要は、

   1. 同和団体の話をしたことにより、誤解を与えたとしたら、遺憾に思っております。
  
2. 大東亜戦争に関する出題は受験者の思想・信条の自由を犯し兼ねない懸念があるので、出題の変更を(ケイビーエムに)御願いした。」

 という様な内容でした。

 当社としては、この様な内容の回答では全く話にならないので、この上は弁護士と相談の上、法的手段に訴える考えです。
 戦後、長期に亘り、自虐教育を続けてきた弊害は余りにも大きいと言わざるを得ません。
 自虐教育を受け続け、しかも、その後、真実の歴史経過について全く自主的に勉強せず、その自虐的内容に何の疑いも持たず、誤った歴史観を持ったままの人間の多くが、教師になったり、文部科学省を始めとする教育関係者になったり、政治家やマスコミ関係者及び法曹関係者となってしまっている、そして、間違った歴史観を抱いたままで、小・中・高校及び大学教育等に携わってしまっている。そして、更に「自虐意識」の「拡大再生産」を続けている。
 我が国の現状は誠に由々しき状態です。この様な現状をいつまでも放置しておくと我が国の将来にとって、大変なことになります。
 金完燮著「親日派のための弁明」や中村あきら著「大東亜戦争への道」又は渡部昇一著「かくて昭和史はよみがえる」等々、我が国の近代史に関して、実に詳細な資料を元にして多面的に書かれた本は多く出版されていますが、誠に残念ながら、それらの本を読んでいる人達が非常に少ないのが実情です。それらの中で、たった一冊の本を読むだけでも、学校で植え付けられた自虐的歴史観は大きく覆させられるはずです。
 「官僚並びに教育関係者の歪んだ歴史観を少しでも正す為に、この問題に関して中途半端な妥協をする訳にはいかない。」その様な考えに立ち、当社は金沢職安の不当且つ全く理不尽な圧力に対して、徹底的に厳しい姿勢で対応して行くつもりです。
 結論が出るまでには、もう少し時間が掛かりそうです。次号で改めてその後の経過をご説明したいと思っております。

とんでもない「夏休み帳」の件

 出鱈目な「夏休み帳」を書いた和倉小学校の角三という先生(素直に角三先生と呼ぶ気持ちがしません)に、前もって(前日)「あなたが書いた夏休み帳の件についてお話したい」という連絡を入れ、きちんとアポイントを取った上で、「教科書の採択を考える県民の会」会長という立場で、私は去る1018日の午後5時半に和倉小学校へ行き、約2時間半に亘り、角三という先生に「夏休み帳」に書かれた出鱈目な内容について、話をしました。
 その際、私は「夏休み帳」に書かれている出鱈目な内容、問題点について、28項目に整理した文書を持参して、「あなたは決して日記の様な私文書に書いたのでは無く、もう既に、今年の夏休み、石川県の殆どの小学校で使用されてしまった「夏休み帳」に記載した以上は、(その内容について)あなたは実に大きな責任がある。あなたはその「夏休み帳」に関してあなたは答える責任がある。あなたにそれらの疑問点に答えてもらいたい。」と言った後、順次質問をした処、それらの問題点について全くまともに答えることが出来ませんでした。
 その場では、全く話にならない状況でした。私は角三という先生に対して、「あなたは、しっかりした裏付けも取らずに、「夏休み帳」に嘘八百の事を書き並べて、県内の多くの小学生に与えた悪影響は実に甚大なものがある。全くとんでもない事である。その責任は一体どうしてとるつもりか? 同時に、この様に出鱈目、嘘八百を書き並べた目的は一体何処にあるのか?」と非常に強く問い詰めましたが、この角三という先生は全くまともに答える事が出来ませんでした。
 私が、更に「あなたは、私が今この様に正面から、質問しても、全くまともに答える事も出来ない。そんな好い加減な内容を何故『夏休み帳』に書いたのか?」と更に厳しく問い詰めましたが、全くまともに答える事が出来ない状態でした。私は、角三という先生のその様子を見ながら、憤りがこみ上げて来ました。
 その場でそれ以上話していても仕方がないので、私は角三という先生に対して、「私の質問に対して近日中に文書で回答して下さい。」と申し入れて、その日は帰りました。処が、何とその回答がきたのは、一ヶ月後の11月17日付けでした。しかも、その内容は私の質問に答え切れていない部分も非常に多く、実にお粗末なものでした。但し、その中では数カ所、自分自身の誤りを認めていました。
 私はその回答に対して、更に厳しい再質問書を角三という先生に送りました。その中には、「明確に間違っていた内容については、県下に広く通知すると共に、多くの県民に対してお詫びしなさい。」という事も書いておきました。
 私のその再質問書に対して、角三という先生から返事が届きました。その内容は、「これ以上お答えする事は出来ません。」というものでした。
 私は、角三という先生とのやり取りも含めて、この「とんでもない夏休み帳」の問題で、県の山岸教育長と会い、この様に馬鹿げた出鱈目も甚だしい教材が、今後二度と使われることの無い様に、当県の多くの子供達が、今後この様に酷い教育を受けない様にする為にも、強く申し入れるつもりです。

平成14年12月